夏の京都で行われる祇園祭。
始まったのは800年代後半のことで1000年以上も昔なのですが、
「祇園」という名前の由来はヘブライ語「シオン」から来ている
という説があります。
シオンとは一体何なのでしょうか?
また「シオン」で連想される「ダ・ヴィンチ コード」で有名になった「シオン修道会」とのつながりは?
祇園祭の名前の由来と考えられる「シオン」とは
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祇園祭の名前の由来と考えられている「シオン」とは、イスラエルの都市「エルサレム」の別名をヘブライ語で言ったもの。
英語では
ザイオン
ジオン
とも言われます。
エルサレムはユダヤ教の聖地。
つまり「シオン」という言葉は、ユダヤ人にとって「聖地」を表す言葉なのです。
ちなみに、京都にあった平安時代の都を「平安京」と言いますが、実はこれをヘブライ語に直すとこちらも
「イェルシャライム(=エルサレム)」
古代日本にはユダヤ人が渡来し「日本建国に関わった」「天皇家もユダヤ人の子孫だ」とする説がありますが・・
それが本当なら、天皇がいる都を「聖地」と考え、故郷のエルサレムを想う祭として「祇園祭(=シオン祭?)」を行ったのかもしれません。
映画マトリックスやガンダムで見つけられる、聖地の象徴「シオン」
上記に書いたシオンの英語読みの「ザイオン、ジオン」。
そこから思い出されるのが
「ザイオン」 映画「マトリックス」で機械の支配から目覚めた人間たちが築いた城。
「ジオン」 機動戦士ガンダムで、宇宙移民の都市が革命を起こし独立した国の名前(ジオン公国)
です。
今まで深く考えたことはありませんでしたが、どちらも「聖地シオン」が名前の由来になっているのかもしれませんね。
祇園祭と「シオン修道会」につながりはあるのか
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祇園祭の祇園が「シオン」と聞いて真っ先に連想したのが「シオン修道会」。
映画「ダ・ヴィンチ コード」で、聖杯の秘密を守っていた謎の組織として登場しています。
本作の中で「シオン修道会」は、
1099年に設立されたヨーロッパの秘密結社。
1975年、パリのフランス王立図書館がシオン修道会による秘密文書を発見し、それによると
サー・アイザック・ニュートン、ボッティチェルリ、
ヴィクトリア・ユゴー、レオナルド・ダ・ヴィンチらが会員だった。
と説明されています。
この、祇園祭と同じ「シオン」を名乗る秘密結社との関係は・・?
「シオン修道会」はでっちあげられた団体だった?
祇園祭との関係を探ろうと「シオン修道会」を調べてみたのですが、実はこの団体は「架空のものでねつ造されたのでは無いか」という疑いがあることが分かりました。
ねつ造をしたのは1984年までシオン修道会の総長を務めていたとされる「ピエール・プランタール」という人物。
この人物は「自分がフランスのメロヴィング朝の末裔である」というために様々な文書をねつ造したと考えられています。
☆☆☆
ということは、祇園祭とは何の関係もないことになります。
ダ・ヴィンチコードを観て「シオン修道会」の存在を信じ切っていたので、がっかりでした!
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