およそ260年続いた江戸時代。

そのころの社会のしくみは「幕藩体制」と呼ばれています。

では「幕藩体制」とはどういうものなのでしょうか?

この記事で分かりやすく説明をします!

将軍を頂点とした江戸幕府の体制「幕藩体制」

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江戸時代は、徳川将軍を頂点とした身分制度の時代でした。

将軍の下には260あまりの大名が配置され、大名たちは「藩」と呼ばれる支配地を江戸幕府より与えられました。

各藩には「領地からどれくらいの米が収穫できるか(石高 こくだか)」が明確にされていて、大名の収入の基準になっています。

武士たちは藩を支配する大名の下に、家来として組織されました。

こうした、幕府による「藩」を基準にした支配のしくみを「幕藩体制」と呼んでいます。

「藩」の配置を左右した大名の格付け

どの「藩」がどの大名に与えられるかは、大名の格付けによって決まりました。

まず一番上の格付けとして、徳川将軍家の親戚にあたる「親藩」があります。

御三家や御三卿などがそれにあたりました。

その次は、徳川家が三河にいたころから仕えていた「譜代大名」です。

譜代大名は幕府の要職にも就くことができます。

最後に、関ヶ原の合戦の後に徳川家に従った「外様大名」です。

外様大名は幕府の要職に就くことが出来ないほか、江戸や京都など主要な地域から遠くの藩に配置されました。

そして「親藩」や「譜代大名」は、「外様大名」を監視するためにその周囲に配置されました。

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