「るろうに剣心」でいちばん最初に剣心の前に現れる強敵・鵜堂刃衛(うどうじんえ)。
見た目はアレですが、実は好きな敵キャラの一人です。
でその鵜堂刃衛が使う二階堂平法・心の一方は、実在する技だということを、ご存じですか?
刃衛の必殺技「心の一方」の使い手とは?
Sponsored Link
鵜堂刃衛が必殺技として使っている「心の一方」。
眼から気を発して相手を金縛りにするという、一種の催眠術です。
作中では、
「薫を人質にとり、剣心を本気にさせるために呼吸まで止めようとする」
という、なんともゲスな使い方をしています。
こんな現実離れした技ですが・・
なんとこの「心の一方」は実在していたのです!
「心の一方」を使ったのは、江戸時代初期の武芸者・松山主水(まつやまもんど)。
二階堂平法の創始者です。
「平法」という呼び名の由来は、
初伝(最低段階の伝授)は「一文字」
中伝(修行の半ばの伝授)は「八文字」
奥伝(奥義の伝授)は「十文字」
と呼ばれていて、全て合わせると「平」になることから平法といいます。
で、その二階堂平法の秘伝とされるのが「心の一方」(あるいは「すくみの術」)です。
「心の一方」の使い手は、現在にも存在するのか!?
Sponsored Link
松山主水は祖父より教えられ、12才のころから「心の一方」が使えたと言います。
では現代にも、その技が使える人はいるのでしょうか?
実は残念ながら、二階堂平法は主水の死のために技が伝えられていません。
(弟子はいたものの、奥伝まで与えられなかったということです)
「心の一方」も幻の技になってしまったことでしょう。
とても残念ですね。
☆☆☆
さて私が鵜堂刃衛好きな理由ですが・・
それは刃衛ならではの美学で、剣心の心に疑問を投げかけているからです。
「人斬りはしょせん人斬りでしかないのか?」
この問いに答えることは、剣心にとって人生のテーマでもあります。
これを投げかけたという点で、刃衛はとっても大切なキャラクターなのです。
Sponsored Link