誰でも知ってる昔話「浦島太郎」。

実は現代で知られている浦島太郎の物語は、歴史の途中で作り替えられたもの。

本当は子供に読ませられないくらい、とってもエロい昔話だったのです。

そんな「エロい浦島太郎」はこんなお話しでした!

平安時代の浦島太郎はエロ本だった

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助けた亀に連れられて竜宮城へ行き、

お土産に乙姫様からもらった玉手箱を開けてお爺さんになってしまう・・

これはよく知られている浦島太郎のあらすじです。

でもこの物語はもともとの話しが変化していったもの。

なんと平安時代の浦島太郎は、ある種の「エロ本」として読まれていたのです。

貴族たちに愉しまれた「浦島子伝(うらしまこのでん)」

平安貴族たちに親しまれた浦島太郎の物語「浦島子伝」は、浦島が亀に連れられて竜宮城へ行くところまでは普通の物語と同じです。

でもその後、竜宮城で受けたおもてなしの内容に違いがありました。

浦島子伝で浦島が受けたのは、乙姫による性的な接待。

その様子が具体的に描かれ、貴族たちはその様子を愉しんだといいます。

またこの性的な描写は道教の性愛術に基づいて描かれており、その意味では宗教的な教本でもありました。

でもこれでは、とても子供達には読ませられません。

昔は浦島太郎は、大人の読み物だったのです。

実は古い歴史のある浦島太郎・・古くは「日本書紀」から

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こんな風に、その時代・時代で少しずつ変わっていった浦島太郎の物語。

実は歴史をさかのぼると、平安時代よりももっと前から存在していたことが分かりました。

最も古くは「日本書紀」に。

ここでは浦島太郎は「浦島子(うらしまこ)」と呼ばれていて(平安時代もこの名前)

浦島太郎は亀に連れられて海を渡り、そのまま蓬莱山へたどり着き、仙人たちと暮らすようになった・・

という物語でした。

この物語には「不老不死」や「この世の楽園」への憧れが反映されているのだとか。

室町時代に神格化した浦島太郎

また、浦島太郎をエロ本として楽しんだ平安時代から時代が進むと、今度は「神」として扱われる時代もやってきます。

平安時代に快楽を愉しむだけだった浦島太郎は、室町時代には快楽に溺れる自分に苦しむようになります。

そしてその苦しみの果てに、人々を煩悩から救う神となるのです。

神となった浦島太郎は「浦島明神」と呼ばれ、京都府の宇良神社に祭られているといいます。

☆☆☆

時代のニーズによって変化した浦島太郎の物語、変化の様子がとても興味深いですね。

それにしても平安時代は「ただエロ本として愉しんだ」なんて、のんきな話しです。

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