「蘆屋道満(あしやどうまん)」は平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明のライバルとして知られる人物です。
詳しい人物像については謎に包まれていますが、なんと「古代から続くある部族の末裔である」と考える説も。
そんな蘆屋道満について、簡単にまとめてみました!
安倍晴明のライバルとして描かれる「蘆屋道満」
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蘆屋道満は、安倍晴明にまつわる様々な文学書に登場し、晴明のライバルとして描かれている人物。
強力な陰陽師です。
最初に書かれた作品・仮名草子「安倍晴明物語」では、道満は安倍晴明の噂を聞いて播磨からやってきたと書かれています。
その時道満は、呪術を用いてミカンを従者に変え、木の枝を太刀や薙刀に変えて立派な行列を率いて京へ乗り込んできました。
そこから晴明と道満は、帝の前で呪術比べをしますが、道満は晴明に破れてしまいます。
この物語が好評を博した後、物語は浄瑠璃「信太妻」に。
また浄瑠璃は歌舞伎「蘆屋道満大内鑑」に。
そして歌舞伎は落語「天神山」に発展しました。
このように多くの文学作品に登場し大変有名になった蘆屋道満。
ところが歴史に実在したという確証がなく、架空の人物であるとも言われています。
しかし私は陰陽師の記録とは全く異なるところで、「あしやどうまん」に似た名前を発見しました。
それによると、
古代日本の近畿地方にはカタカムナ人という部族が住んでいて、その族長の名前が「アシアトウアン」である
らしいのです。
古代日本で高度な文明を築いた「カタカムナ人」
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古代日本に住んでいたとされる、カタカムナ人。
この部族の存在を主張したのは、科学者の楢崎皐月(ならざきこうげつ)という人物です。
彼は昭和24年に、神戸の金鳥山で「カタカムナ神社の宮司」を名乗る不思議な人物に出会います。
その人物によれば、古代日本の兵庫県芦屋の地に、カタカムナ人と呼ばれる部族が住んでいたとのこと。
そのカタカムナ人は不思議な文字を使った文献(カタカムナ文献)を残しており、そこには高度な科学的内容が記されていたと言うのです。
「日本のまつろわぬ神々(新人物往来社)」には、カタカムナ人についてこのように記されています。
カタカムナ人は中国でアシア族とも呼ばれており、古代中国の文化はアシア族(カタカムナ人)からもたらされたものだった。
しかしそのカタカムナ人は、天孫族(天皇家の祖先)との闘いに敗れて絶えます。
その最期の族長の名前が「アシアトウアン」でした。
カタカムナの族長「アシアトウアン」は「蘆屋道満」?
先述の書籍「日本のまつろわぬ神々」では、カタカムナの族長「アシアトウアン」を「陰陽師の蘆屋道満ではないか」と推測しています。
カタカムナ人が天孫族との戦いで途絶えた年代については不明ですが、部族が生き残っており、族長が代々「アシアトウアン」を名乗っていたのならばその可能性はあるでしょう。
蘆屋道満、そしてカタカムナ人。
どちらも謎が多く、解き明かされないことが多いままです。
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