華やかに見える大奥でも、その実態はどのようなものだったのでしょうか?
ここでは歴史の表に出ることのない、大奥の闇の部分
自害、誰にも言えないままの妊娠・出産、産んだ赤子の遺棄・・
についてまとめてみました。
閉鎖空間で頻発した自殺。多くは井戸への身投げ
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大奥は女性ばかりの閉鎖空間で、上下関係がはっきりしています。
そのため、力の弱いものは、苦しみのあまり自殺を選択する場合も多かったようです。
中でも多かったのが井戸への身投げ。
大奥には井戸が二十五か所あり、中には「いつも水が赤く染まっている」と言われるほど頻繁に身投げがあった井戸もあったそうです。
あまりに身投げが多かった井戸は、取り潰しになるほどでした。
部屋で首を切り自害したケースも
自害の方法は井戸の身投げの他にもっと壮絶なものも。
「おせき」という50代の女中は、二階の部屋で布団を敷きその上で頸部を切って自害したそうですが・・
血の勢いがすさまじく一階の部屋にまで血がしたたったそうです。
女の園で妊娠・・誰にも言えず身投げ・嬰児の遺棄
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人間関係の悩みを苦にする以外には、望まない妊娠に悩んだ末での自殺もありました。
大奥は男子禁制ですし、男性と付き合うという自由はありません。
(外出先も限られていたし、門限も厳しかった。
あまりの厳しさに、僧侶と淫行する事件も起こったほど鬱屈していたと思われます。)
そんな中で妊娠したとすると、相手の男性に頼ることが出来ない場合は自分で何とかするしかないのです。
自分で何とかするとは・・
妊娠したまま死ぬか、誰にも内緒で出産して赤ちゃんを殺すか。
先述のように井戸へ身投げした女中の中には妊娠していたものもいましたし、大奥のトイレから赤ちゃんの遺体が見つかったことがありました。
トイレで見つかった赤ちゃんの遺体は、妊娠を隠していた女中が夜中にトイレで産み、そのまま遺棄したもの。
こういった事件は決して大奥の外へ出ないよう、目撃した部外者には口止め料が払われたそうです。
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