江戸時代の茶人「川上不白」は「江戸千家の祖」とも呼ばれる茶道の偉人です。

ところが偉大な茶人のプライベートは、夜のスキャンダルにまみれていました。

この記事では、川上不白の身に起こった、ある事件についてまとめてみました。

川上不白のプロフィール

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1716年、紀伊藩江戸家老の家臣の家に生まれる。

主君に茶頭になることを命じられ、京で表千家如心斎に師事し、それを江戸で指南した。

江戸で指南した千家流に独自の工夫が凝らされていたことから「江戸千家の祖」と呼ばれる。

少女と美少年を愛した不白

そんな茶人として偉大な顔を持つ不白ですが、不白には誰にも言えない夜の生活がありました。

実は不白は、夜は女性の肉蒲団で眠るほどの艶福家。

妾は少女から熟女まで含めて5名もいたといいますが、それに加えて、美少年を愛するという性癖があったのです。

そしてその妾の少女の一人と愛する稚児が、不白の身にスキャンダルを起こします。

スキャンダル!妾と稚児が心中

不白の稚児は名前を兵十郎といい、与力の次男でした。

この少年は賢く容貌も優れていたため、不白は兵十郎を深く愛します。

しかし兵十郎は、不白に隠れて妾の少女の一人と恋に落ちていました。

ある日妾の少女が兵十郎の子供を身ごもったことが分かります。

その事実に、妾と稚児という立場から2人は思い詰め、心中を選びました。

実は不白は、全て知っていた

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2人の関係を不白に知らせられないと心中を選んだ2人でしたが、不白は彼らの仲を知っていたようです。

いずれは2人を結婚させ、兵十郎を与力に取り立てるつもりだったと言います。

それなのに死を選んでしまった2人・・

そんな愛する2人の死を知って、不白は泣き崩れたと伝えられています。

☆☆☆

妾と稚児の心中は、不白の夜の生活を世間に暴露する恥ずかしむべきものでしたが、「2人を結婚させるつもりだった」として風流人らしい美談としておさめています。

そのあたりが、さすが「江戸千家の祖」というところでしょうか。

それともそんな見方は、少し穿っているでしょうか。

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