「小少将」は、戦国時代に自らの美貌で次々に武将たちを虜にし、乱世を生き抜いた歴史に名を遺す悪女です。

この記事ではそんな小少将の、波乱の人生をまとめてみました!

小少将の生い立ち

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小少将は、阿波徳島の地侍・岡本清宗の娘とされています。

生没年は不詳ですが阿波の守護・細川持隆に気に入られて側室に入ったのちは、阿波の支配者が変わるたびにその支配者を虜にし、晩年まで生き延びました。

小少将の悪女伝説

10代前半で守護・細川持隆を虜にした美貌

小少将が、父・岡本清宗の主君の細川持隆に見初められてのは十代の前半のことでした。

小少将を気に入った持隆は彼女を居城によび、側室に。

その後、持隆の嫡男を産んだ小少将は、家中で正室をも凌ぐほどの権力を持つようになります。

夫を殺して実権を握った、元家臣の正室になる

しかしその後、細川家の家内に対立が起こり、小少将の夫・持隆が家臣・三好義賢に殺されるという悲劇が起こります。

その後、細川家は小少将の子・真之が当主になりますが、政治の実権は三好義賢に握られたままでした。

そこで小少将は義賢に接近。

夫を殺した憎い相手のはずなのに、義賢の心を虜にし、正室におさまります。

再び夫の死去・・有力者を虜にし再び正室に

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ところが悲劇は再び起こります。

二番目の夫となった義賢が戦死したため、小少将は自らの立場を守るために再び有力者・篠原自遁に接近。

正室の座に収まります。

しかしこれがきっかけで篠原家の兄弟が対立。

阿波の国に内乱が起こり、政治が乱れる原因となりました。

50代で、四国制覇を果たした長曾我部元親を虜に

小少将が原因で起こった阿波の内戦で、三番目の夫・自遁は戦死。

そこへ四国制覇を目指して土佐から長曾我部元親が攻め込んできます。

そしてあっさり制圧されてしまいました。

その時、元親は41歳、小少将は50歳を超えていたと言われています。

ところが小少将の美貌は衰えず、元親は小少将の虜になり、土佐へ連れ帰って側室にしました。

驚くべきことに、元親の五男・右近太夫は、50歳を超えていた小少将の子供であるという伝説があります。

☆☆☆

四度にわたり夫を変え、戦国時代を生き抜いた小少将。

戦国時代、女性は政治の道具として扱われた一方で、自らを武器に世間を渡り歩いた女性もいたのですね。

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