嫁取婚が定着した戦国時代。
結婚式の様子は様変わりし、家と家の一大イベントとなりました。
その変化の中では、「お色直し」など今も続く風習も生まれています。
この記事では、そんな「戦国時代の結婚式」の様子を、分かりやすくまとめてお伝えします!
戦国時代の結婚式
嫁入り道具をひきつれて「花嫁の輿入れ」
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戦国時代の結婚は、次のような流れで行われます。
まず婚約。
次に太刀や生地などの結納品を取り交わし、その後輿入れ。
そして祝言を挙げたのち、三日後に正式な嫁として婚家に迎え入れられます。
花嫁の輿入れは、婿の家へ向けてたくさんの嫁入り道具の行列を引き連れて行われる豪華なもの。
嫁入り道具は
貝合わせの貝が入った貝桶(夫婦和合の象徴として)
衣装・調度品を入れた長櫃・長持
などで、全部で輿が10艇以上、長持が40艇以上にもなったと言います。
花嫁の乗った輿が到着すると、婿の家ではかがり火をたいて嫁を迎え入れ、婿と嫁側の役人によって受け渡しの儀が行われます。
その後新婦の乗った輿は「化粧の間」と呼ばれる控室へ。
花嫁は祝言の席へと連れていかれます。
この時、花嫁の衣装は純白の小袖と打掛と決まっており、「相手方の色に染まる」ためと言われるこの風習は、現在でも続けられています。
「三三九度」で挙式
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挙式には、新郎新婦の他、式を取り仕切る「大上臈(おおじょうろう)」と数名の侍女のみが参列します。
婿の家族や親族はまだ花嫁の前に姿を現しません。
式では婿と嫁と大上臈の盃に3回ずつ酒が注がれ、これを3回繰り返す「三三九度」が行われます。
寝所に入り3日目に「お色直し」
式が終わると婿と嫁は寝所へ入り、3日間過ごします。
その間、嫁は白装束で過ごしますが、3日目に「色直し」として色柄の着物に着替えることが出来ます。
その後ようやく婿の家族や親族に引き合わされ、嫁として迎え入れられることになります。
☆☆☆
白装束での挙式、三三九度、お色直しなどは現代の結婚式・披露宴でも行われますが、戦国時代のころとくらべてかなり簡略化されていますね。
嫁入り道具を引き連れての行列は、私の子供のころは嫁入り道具を乗せたトラックを見かけていたものでしたが、今では見かけることがなくなりました。
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