素戔嗚尊(スサノオノミコト)と言えば、日本神話のヒーロー的存在。
ですが不思議なことにギリシャ神話のヒーロー「ヘラクレス」と、とてもよく似たエピソードを持っているのです。
この記事では、この二人のよく似た神「スサノオとヘラクレス」の不思議な共通点についてまとめてみました!
映画「ヘラクレス」をみて思い出した日本神話のヒーロー「スサノオノミコト」
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先日観た映画「ヘラクレス」。
ドゥエイン・ジョンソン主演のアクション映画です。
ヘラクレスは狂気に操られて自分の子供を殺してしまった罪の贖いで12の難行を果たしますが、この映画では、その難行を果たした後の物語が描かれています。
さてこの映画を観ていて、私はある日本神話の登場人物を思い出しました。
「スサノオノミコト」です。
スサノオノミコトは国産みの神「伊邪那岐と伊邪那美」から生まれた神。
そして一緒に生まれた兄弟は、太陽の女神「天照大神」と月の神「月読尊」です。
どうしてヘラクレスの映画を観てスサノオを思い出したのでしょうか?
それは、ギリシャ神話で描かれているヘラクレスが、日本神話のスサノオノミコトにそっくりだからです。
比類なき強さを持って生まれた二人
まず最初の共通点は、スサノオとヘラクレスのキャラクター設定。
二人とも比類なき強さを持って生まれてきます。
「荒れ狂う神」スサノオ
スサノオノミコトの「スサ」は「荒び(すさび)」に由来しているとも言い、「荒び」は
「風雨が荒れ狂うさま、勢いに任せるさま、破れかぶれなさま」
を指します。
「荒れ狂う巨大なエネルギーを持った神」であることを意味しているのです。
実際に、スサノオノミコトが天照を訪れて、狼藉の限りを尽くして暴れたという神話のエピソードがあります。
天照はそれが原因で天の岩戸にこもり、スサノオは神の国から追放されることになってしまうのです。
赤ちゃんでも大人顔負けのヘラクレス
またヘラクレスは、その力の強さは赤ちゃんのころから伝説級。
ヘラクレスに授乳するヘラは、あまりの吸い付きの強さにヘラクレスを突き飛ばす程。
そして怒ったヘラがヘラクレスに放った毒蛇さえ、握りつぶしてしまう程なのです。
そしてスサノオと同様、「荒ぶる」感も忘れられません。
竪琴を教えてくれた先生を怒って殺してしまうというエピソードもあるのです。
化け物退治のエピソード
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またスサノオとヘラクレスは、退治した化け物の伝説もとてもよく似たものがあります。
スサノオの八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治
まずスサノオは、出雲の地で暴れていた八つの頭を持つ大蛇「ヤマタノオロチ」を退治します。
そしてヤマタノオロチの尾から出てきた草薙剣を持って帰り、天照に献上したのです。
(この草薙剣は、後に天孫降臨の際に地上に降り立った天照の孫に託され、他の二品と一緒に三種の神器と呼ばれるようになりました)
ヘラクレスのヒュドラー退治
一方ヘラクレスは、九つの頭を持つと言われる毒蛇・ヒュドラーを退治します。
そしてヒュドラーの毒を矢に塗って使うようになります。
スサノオもヘラクレスも似たような蛇の化け物を倒し、化け物の体の一部を武器として持ち帰っているのです。
☆☆☆
いかがでしたか?
スサノオよりもヘラクレスの方が、伝説が詳しく描かれていますが、どちらも「国一番の強い男神」であることは間違いないですね!
ちなみに名探偵ポワロのファーストネーム「エルキュール」はフランス語読みの「ヘラクレス」。
ちょっとしたトリビアでした^^
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