江戸時代の女性にとって最大の玉の輿は「将軍の母になること」。

でもそのためにはまず、大奥に入り、将軍の側室候補にならなければいけません。

どのようにすれば、庶民がそのチャンスをゲットできたのでしょうか?

この記事では「庶民が大奥に入り玉の輿に乗る方法」をまとめました!

庶民が大奥へ入る2ルート

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玉の輿に乗るためにはまず大奥へ入る必要があります。

でも、家柄の良い武家の娘はともかく、庶民(普通の武家・商家・農家)の娘は大奥へどのように入ることが出来るのでしょうか?

その方法は大きく分けて2つありました。

推薦人をつけて大奥へ入る

大奥へ入るための正攻法としては「推薦人に推薦してもらう」という方法があります。

推薦人は将軍や御台所(将軍の正室)にお目見えできる身分である必要がありました。

そのため身分の低い武家や商家・農家は、お目見え出来る旗本に金品などを送って推薦を依頼します。

そして推薦後に試験が通れば、下級女中として本採用となります。

美貌を使って大奥へ入る

上記が正規のルートですが、もう一つの方法があります。

それは、大奥の責任者である御年寄に目を付けてもらい、直接推薦してもらうという方法です。

この場合は、その娘が「将軍好みの美貌の持ち主」である必要がありました。

しかし御年寄の推薦で直接大奥へ入れば、すぐに「御中臈」という役職につくことが出来ます。

「御中臈」とは将軍の側室候補の女中のこと。

つまり御年寄に目を付けてもらえば、一気に玉の輿が目の前!ということになるのです。

将軍に選ばれるためには?

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将軍の側室候補は「御中臈」

先にも書いた通り、将軍の側室は「御中臈」という役職から選ばれました。

「御中臈」は御年寄によって厳正に選ばれるため、誰でもなれるわけではありません。

なので、御中臈でもない下級女中はまず、御中臈になるために将軍の目に留まる必要がありました。

将軍は午後2時ごろに大奥で休息することを日課としていたので、その時がチャンスです。

しかし御中臈になれても、将軍や御年寄の指名が無ければ将軍と夜をともにすることは出来ません。

最後はとにかく「将軍に気に入られているか」「御年寄に気に入られている」なのです。

子供が産まれたら・・男子誕生なら女性として最高の出世

運よく御中臈になり、その上子供まで出産できれば「御部屋様」と呼ばれ単独の部屋を与えられるようになります。

さらに産まれた子が男の子なら・・

その子が将軍になれば、産んだ母親は将軍の生母として江戸時代の女性の最高の地位に就くことが出来ました。

実際に玉の輿に乗った大奥の女性は?

さて、気になるのが「本当にこんな風に庶民からシンデレラになった女性はいたのか?」ということ。

実は歴代将軍の側室の中には、一般庶民から玉の輿にのり時期将軍の母になった女性はたくさんいたのです。

具体的には・・

3代将軍・家光の側室「お玉の方(桂昌院)」・・5代将軍・綱吉の母

6代将軍・家宣の側室「お喜世の方(月光院)」・・7代将軍・家継の母

12代将軍・家慶の側室「お美津の方(本寿院)」・・13代将軍・家定の母

など。

庶民出身でも将軍の生母となり、一時的に権力も持つことが出来ました。

それぞれの方が波乱万丈なエピソードをお持ちなので、まとめてまたアップします!

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